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駒大苫小牧の暴力問題について

北海道民のさくらさんとこに書かれておりましたこの1件。
私もニュースで見たときはとてもビックリしました。
優勝の熱も覚めやらぬ時に、その優勝校が暴力事件発覚で謝罪会見を行っているなんて誰も予想していなかったことでしょう。
この事件は、北海道民だけでなく日本国民の信頼をも裏切ったものとも言えます。

初め聞いたときは『生徒が3~4発殴られた』だけであって、「そんなん許容範囲やん!どのスポーツでもどの地域でもそれぐらいやってるって!なんでそんなんで重く扱われてんの?」と思っていました。

しかし、事実は違った。

争点となるのは、部長が生徒を殴ったこと自体ではなく、学校側の対応。
初めの発表から内容が二転三転しているのはどう見ても問題。
3~4発が10発になり、スリッパで殴られたことや学校側が生徒に圧力をかけたことも明らかになり、「まだ内容が変更される可能性はある」と言ってやがる。
おかしくない?
甲子園のためなら、野球を続けるためなら、間違ってることも「間違ってる」と言わせないの?
事実を事実と認めないこの不毛さ。
なんて不条理なんだ。

“一度嘘をつくと、またそれを嘘で塗り固めなくてはいけなくなる。”
そんなことも知らずに教師になったんですか?
そんなことも知らずに大人になったんですか?
そんなことをした教師になんか絶対指導してほしくない!
そんなことをした学校になんか絶対行きたくない。

学校が守ろうとしているのはもはや名誉のみ。
生徒も守ろうとしない。
保護者もその名誉のために学校に反抗できない。
それはすべて甲子園のためであったとしても、事実が歪んでいることに気づかない学校。
歪んでいることさえも気づいていないのかもしれない。

「この問題は生徒には関係ない」という声がありますが、否定できないにしろ、肯定もできません。
なぜならば、『甲子園優勝』の5文字にはとても大きな力が備わっているのです。
生徒自身もそれを目指してくるわけだし、それがきっかけとしてプロに入団できるか否か大きく左右される。つまりは生徒の人生に大きく関わってくる。
学校もそれを“売り”にして生徒を呼び集める。
国営のテレビで全試合放映される大会なんて、甲子園しかない。
都道府県がそれぞれ一つになって応援できる唯一の大会。
結果が大きく問われる、一種のビジネスなんだ。

もう後戻りはできない。
駒大苫小牧がいくら強豪であっても、夏の優勝旗返還はないにしろ、春の出場もしくは次の大会参加は危ぶまれるだろう。

by jasricht | 2005-08-26 00:02 | スポーツ  

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