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一時カラスミ

本屋でやっとこさバレマガ立ち読みしてきました。
女子も男子も全日本特集とな。フムフム。
中でも越川くんのインタビューがとても印象的でした。

なんというか、あの人らしくない。

そこには11Vと黒鷲(もあったっけ?)の反省と全日本代表としての想いが語られていて、どちらも彼の本当の気持ちだとは思うのですが、隠しきれない戸惑いや不安が読み取れました。
私はただ、このことに不満ということではなく、今まで私が持っていた“越川優”のイメージとはまた違った一面で。

例えばこの一言。
「そう軽々しく“オリンピック”などと言えなくなった」

すぐさま脳裏によぎったのは、バレーボールワールドで
「北京オリンピックのヒーローですから。」
とまで言ってのけた彼。
今まではこういった大胆不敵な発言が多かったように思えます。
んが、今回はまるで別人のよう。

それは彼が日本代表であるという自覚が痛いまでにあるからこそ、そして今の日本男子バレーの状況を十分に認識しているからこそ出た言葉だと思いました。
それに、11Vや国際大会で味わった勝てぬ苦しみと勝つための苦しみ。
日本には何が必要なのか。
自分には何が足りないのか。
それを感じ取ることによって成長することもできるでしょうが、『それ(感じ取る)だけじゃいけない』とも感じ取れるはずです。

「夢はオリンピック。」
そう憧れていた過去は遠く過ぎ去り、今、彼にとってはオリンピックはもう夢ではなくなってます。
オリンピックへの責任を彼はもう既に感じています。
私はオリンピックにいけるほどの能力も実力も根性も脳みそも持っていません。
ただ彼のこの想いは、私が黒鷲の考察の後で書いた一部にどこか似ているなぁと感じました。
そこで私が言いたかったのは「地に足着いたコメントをしていただきたい」ということ。
つまり、「軽々しく言葉を口に出すな。無責任な発言は無責任にしか自分に返ってこない。最終的には、雪山の頂上から小さな雪玉を転がすように巨大なカタマリとなって自分へ責任が返ってくる。」ということです。
そういう意味で、今回の発言は地に足着いたコメント=正直に今の自分と向き合って出たコメントだったなと思います。

責任が重圧になるか。
責任が実力になるか。
その道が開かれるとき、想いは解き放たれる。


つかみかけたその夢を、一握りの砂のようにこぼしてしまわぬように。





おまけ。
越川くんに「ボラって出世魚なんだって」と言ったら本当に素直に喜びそう(笑)

by jasricht | 2005-06-02 17:31 | スポーツ  

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